福岡六大学野球秋季リーグ戦(西日本新聞社後援)は6日、福岡県新宮町の福工大野球場で開幕し、計3試合を行った。3季連続の優勝を狙う九共大は11−0の5回コールドで大勝発進。九州大学選手権5連覇を目指す九産大は今秋ドラフト候補のエース西村憲(4年・福工大城東)がプロ6球団のスカウトの前で、5回零封の好投を見せた。今春4位の福経大は5点差をひっくり返す逆転勝利で、平松正宏新監督の初陣を飾った。
●6球団スカウトに力勝負を披露
秋初戦のマウンド。強気なエースがそこにはいた。「振り遅れたような打球が多かった。打者の反応を見て“いける”と思った」。2回までに奪ったアウトのうち、4個が球威に押されての凡フライ。直球主体の力勝負とともに西村のラストシーズンが幕を開けた。
8月下旬の練習試合で右手中指のまめをつぶした。まめには春先から何度も悩まされており、不安な気持ちになりかけたという。「でも、プラスに考えた。投げ込めない分、走り込もうと」。この日は指への影響を考慮し、あえてスライダーを封印した。真っすぐ中心の配球ながら、福教大を寄せつけなかった。
ネット裏には福岡ソフトバンクや西武などプロ6球団のスカウトが集まった。「意識はしていた」。リーグ制覇、そして九州大学選手権5連覇を狙う九産大の大黒柱として、チームの勝利が最優先。一方でプロへのアピールも忘れない。5回をわずか48球でまとめて、存在感を見せつけた。
北京五輪にも出場するなど今や日本球界を代表する右腕のダルビッシュ(日本ハム)や涌井(西武)と同世代。当然、刺激を受けている。「活躍する姿を見て、悔しい思いはある。プロは夢じゃなく、目標の世界。同じ世界で投げたい」。真っすぐな思いを白球に込め、福六の実力派右腕が栄光への道を切り開く。 (西口憲一)
=2008/09/07付 西日本スポーツ=
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